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行事、盛りだくさん!12/07 17:23

日誌

校長室
12
2023/11/17

11月「講話の書き取り」の際に話した内容

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 本校では毎月1回、校長が4~6年生の教室に出向き、話をして、
それを子供たちが聞き取って書くという取組を昨年度から続けています。

 本日は、6年生に向けて話しました。
  
 取り組んだ頃はなかなか書く形もまちまちで整わず、
内容も分かりにくいものが多くありましたが、
回数を重ねるうちに、形式も内容も整って、話の要旨をよく理解した
その子らしい文章で表せるようになってきました。

 また、私の話す内容は、学校を挙げて推進している
子供たちの道徳性の向上に関するものとしています。
 様々な角度から子供たちが生きていく上で必要な力を育めるように
今後も内容を厳選して行ってまいります。

 今回私が話したのは、次の内容です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11
月 校長講話 「秘密の友達」

 

  今日は、「秘密の友達」についての話をします。

 

  「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。

    いちばん大切なことは目に見えない。」

  これは、サン=テグジュペリという人の書いた「星の王子様」という本に出てくる言葉です。

 

  「いちばん大切なこと」ってなんでしょう。

  私は、人を大事に想う、人の幸せを守ろうとする気持ちのことだと思うのです。

親として、子供として、友達として、仲間として、先生として、生徒として、または、通りすがりの人として。

 

  そういう人を大事に想う、人の幸せを守ろうとする目に見えない想いを

少しの勇気をもって行動に表しませんか?

  これから紹介する「秘密の友達」というのは、そういう取組です。

 

  毎朝、一人、

「秘密の友達」を決めてみます。

  それはできたら普段あまり話をしないとか、関わりのない人がいいでしょう。

今日はその人にも周りにも気づかれないように、その人を助ける「大親友」になります。

  消しゴムを落としたら、さっと拾ってあげて、

何か分からないことがあったらそっと教えてあげて、

その人の好きそうなおかずを少しだけ多めによそってあげて、

発言をしているときにはうんうんと頷きながら聞いてあげて、

転んで怪我をしていたら走って小林先生のところに知らせに行ってあげて、

などなど。ほかにもたくさんありそうです。

  その人を想う気持ち、その人の幸せを願う気持ちを込めて、あなたが行動するのです。

 

  クラス全員が毎日誰かのために行動したら、幸せな人が多くなって、幸せな雰囲気が流れて、幸せがどんどんつながっていきます。

「秘密の友達」、是非やってみてください。


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2023/11/07

11月7日 全校朝会でのお話

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 11月というのに、暖かな日が続きます。
 校長室の窓からは半袖で走り回る子供たちが見えて、その景色は穏やかで平和そのものです。
 しかし、世界に目を向けると、今なお戦争が続いていて、この子たちと同じくらいの歳の子供たちが戦火に追われ、または傷つき、または命を落とし・・・遣る瀬ない気持ちになります。

 今日の朝会では、とても大事な命にもかかわる話をしました。
 江南北小のすべての子供たちに幸せな学校生活を送って欲しいと願って話しました。

 私の話の内容は次のとおりです。

*********************************** 

わたしは、江南北小の全員が、学校に行くのは楽しみだ、学校では楽しいことがたくさんあるし、友達や先生と一緒に過ごせてうれしいなと感じて欲しいといつも思っています。

私がクラスの担任の先生だったころ、そのような思いをこめて、毎年クラスの子供たちに読んでいた絵本があります。今日はその絵本を読みます。少し長くなりますが、耳と心で聴いてください。

 
わたしのいもうと       松谷みよ子

 

この子はわたしのいもうと

むこうを むいたままふりむいてくれないのです

 

いもうとのはなしきいてください

 

いまから 7年まえわたしたちは この町にひっこしてきました

トラックに のせてもらってふざけたり はしゃいだり アイスキャンディを なめたりしながら

いもうとは 小学校4年生でした

 

けれど てんこうした学校で

あの おそろしいいじめが はじまりました

ことばが おかしいとわらわれ  とびばこが できないと いじめられ

クラスの はじさらしとののしられ  くさい ぶたと いわれ ― ちっとも きたない子じゃないのに

いもうとが きゅうしょくをくばると うけとってくれないというのです

とうとう だれひとり口をきいてくれなくなりました

ひと月たちふた月たちえんそくに いったときも いもうとは ひとりぼっちでした

やがて いもうとは学校へ いかなくなりました

ごはんも たべず口も きかず いもうとは だまって どこかをみつめ  

おいしゃさんの手もふりはらうのです

でも そのときいもうとの からだに つねられた あざが たくさんあるのが わかったのです

 

いもうとは やせおとろえこのままでは いのちがもたないといわれました

かあさんが ひっしでかたくむすんだ くちびるにスープを ながしこみ

だきしめて だきしめていっしょにねむり子もりうたを うたって

ようやく いもうとはいのちをとりとめました

 

そして まい日がゆっくりと ながれ 

いじめた子たちは 中学生になって セーラーふくでかよいます

ふざけっこしながらかばんをふりまわしながら

でも いもうとは ずうっとへやにとじこもって 本も よみません おんがくも ききません

だまって どこかを見ているのです ふりむいても くれないのです

 

そしてまた としつきがたち

いもうとを いじめた子たちは高校生

まどのそとを とおっていきます  わらいながら  おしゃべりしながら……

このごろいもうとはおりがみをおるようになりました

あかいつる あおいつるしろいつる  

つるに うずまって……でも やっぱり ふりむいてはくれないのです 口をきいてくれないのです

かあさんは なきながら となりのへやで つるをおります

つるを おっているとあの子のこころがわかるようなきがするの……

ああ わたしの家はつるの家 わたしは のはらをあるきます

くさはらに すわると いつのまにかわたしも つるを おっているのです

 

ある日 いもうとは ひっそりと死にました

つるを てのひらにすくって 花といっしょにいれました

いもうとのはなしはこれだけです

 

わたしを いじめたひとたちは

もう わたしを

わすれてしまったでしょうね

あそびたかったのに

べんきょう したかったのに
(「わたしのいもうと」 松谷みよ子 文、味戸ケイコ 絵 偕成社 1987年)

 

このお話は作者の松谷みよこさんのもとに届けられた一通の手紙がもとになっています。

松谷さん自身ある時期いじめに遭っていたことがあったということで、あとがきにはその時のことを思い返して、こう書いています。

「その辛さは、地獄のそこをはうようであった。

幼い日の記憶に、あれはたしかイソップだったと思うのだが、池のカエルが子供に叫ぶのである。『おねがいだから石を投げないで。あなたたちには遊びでも、わたしには命のもんだいだから。』

わたしもさけびたかった。」と。

 

「あなたたちには遊びでも、わたしには命のもんだいだから。」

 

・・・いじめられている人にとって、いじめられることは「命の問題」なのです。

いじめる人にとっては、悪ふざけとか、取るに足らないことかもしれないけれど。

 

「あなたたちには遊びでも、わたしには命のもんだいだから。」

これを決して忘れてはなりません。

 

皆さんの周りにいじめはありませんか。

もしあったとしたら、あなたには今何ができますか。何をしてあげられますか。

 

自分にとって大事なこの一日は、誰かにとっても同じく大事な一日。

これからも自分とみんなの大事な一日を大切にしていける江南北小の皆さんであってほしいと

心から願っています。

 


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2023/10/31

今こそ体験を

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先日、学校保健会が主催するゲーム依存に関する講演会に出掛けました。
 そこでのお話により、依存症の恐ろしさ、依存症からの脱却の困難さを知りました。

今、ゲーム市場が世界的に成長を続ける中で、子供もその経営戦略のターゲットにあり、ゲームを子供から全く引き離すことは難しい状況です。
 そのような中で、依存に陥らせないために、私たちにどんなことができるのだろうかと話を聞きながら思いを巡らせました。

講演の中で講師の先生は、楽しみのツールをゲーム以外にいくつももつことが重要と話されました。
 そこで、ゲーム以外に楽しみのツールになり得るものは何かと様々考えたところ、それは『体験』に紐づいているのではないかと思い至りました。
 実際に見たり、触れたり、匂いを感じたり、耳を傾けたり、心を動かしたりする、五感を働かせる体験です。

コロナ禍の行動制限で、子供たちの体験の場は、一時期ぐんと減少しました。  
 そのこともあってか、文部科学大臣が昨年6月に「子供の体験活動推進宣言」を示すなど、国は「体験の風を起こそう」と企業をも巻き込んで改めて動き出したようです。

バーチャルでなく、実体験から得ることの楽しさを含めたよさを子供たち自身が実感として捉え、ゲームが特別でなく、唯一のものでもない多くの楽しみのツールの一つとして存在することが、依存回避の大きな力になると考えます。

そのために学校は、社会のニーズに合わせてデジタル化していく中でも、実体験とバーチャルのバランスをとりつつ、体験を通して学ぶことの価値を私たちが確かに念頭に置きながら教育を進めていかねばならないと認識したところです。

ちなみに、国は「次代の社会を担うものとして新たな価値を創造する力、対立やジレンマを克服する力、責任ある行動をとる力等を身に付けていくためにもリアルな体験活動は重要」とも述べています。

夏の暑さが過ぎ、冬の寒さが到来するちょうど狭間のよいこの時期に、お子さんを連れ立って体験活動に出掛けてみてはいかがでしょうか。(学校だより冒頭文より)


12:34 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0)
2023/10/23

後期始業式でのお話(10月23日)

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 本日は、学校閉鎖明けの始業式となりました。
 体調を崩していた子供たちも回復し、本日は病気での休みがほとんどなくなりました。
 前期の終業式を行えなかったことから、節目が分かりにくくなってしまったかもしれません。
 本日の始業式は、節目を意識して、来年度の進級に向けて目標をもって頑張って欲しいとの思いを込めてお話をしました。

私が話した内容は次のとおりです。
*******************************

後期始業式でのお話

 

「小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」

 

これは、日本でもアメリカでも大活躍した野球選手イチローさんの言葉です。

 

彼は、日本とアメリカの野球界で多くの名誉ある賞を受賞した、素晴らしい選手です。

彼は「天才」というイメージが強いのですが、チームメイトなど、近くの人からは「努力の天才」と称されることが多い人です。

 

彼の実力は突然開花したわけではありません。

小学生の頃はチームの練習以外にバッティングセンターに毎日通って一番速い球を繰り返し打つ練習に励み、

またプロ野球選手になった後は、夕食後に1人練習を始め、深夜までトレーニングに励んでいたそうです。

 

そういった地道な努力こそが彼を支え、ヒットを1本、1本積み重ねてきたということです。

 

彼は、日本の野球界を出て、アメリカのメージャーリーグに挑戦しようとアメリカに渡る時、

日本と同じようには活躍できるわけはないと周りから厳しく評価されていました。

しかしそのたった4年後、258本のヒットを打ち、

アメリカの野球界で84年もの間破られることがなかった記録を塗り替える偉業を達成しました。

 

この記録を塗り替えた試合の後のインタビューで彼が語ったのが、

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」という言葉です。

 

初めから上手にできる人はいません。

できるようになるためには、イチロー選手のように小さなことを積み重ねること、誠実にまっすぐに努力し続けることが、誰にでも必要なことです。

 

みなさん、次の学年まで、あと5ヶ月あります。

私はみなさんに、この始業式の節目に、

次の学年までに、自分は何ができるようになりたいのかを自分の頭で考えて、

そのためにするべきことを定めて、

それらの小さなことを一つ一つしっかり行って、

その目標に近づいて行ってほしいと思っています。

 

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

頑張ってください。


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2023/10/19

前期終了に際してのお話

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 本校では、インフルエンザ等の感染予防のため、
昨日からの2日間、学校を閉鎖するという対応をいたしました。

 保護者の皆様には、急な対応で大変ご迷惑をおかけいたしております。

 本来でありましたら、本日は前期の終業式を執り行う予定でした。
 しかしそれが叶わず、週明けの23日に終業式と後期の始業式を行うことといたしました。
 
 終業式の際、子供たちに話して伝えたかったことをお手紙にして、昨日ご家庭にお渡しいたしました。直接ではないけれど、気持ちをお伝えして、後期への意欲にしてもらえたらと考えています。

 私がお渡しした文面の内容は次のとおりです。

********************************
江南北小の児童の皆さんに向けた言葉

「前期の終了に際して」

 

明日の前期終業式を前に、本校では学校閉鎖となり、本日から秋休みも含めて5日間の休業となりました。

体調が悪い人が多く、病気の感染が広まらないようにするための対応ですが、中には体調が悪くはなく、学校が急にお休みになってしまって残念に思っている人もいるでしょう。江南北小の先生たちも前期の最後に皆さんに会って、頑張ったことを伝えてあげられないことをとても残念に思っていますし、また、お家の方々にも突然の対応でご迷惑をおかけして申し訳ないと思っています。しかし今、とても病気が流行っている状態ですので、分かっていただけたらと考えています。

そして、今体調がよくても、安心はできません。よく寝て、よく食べて、規則正しい生活を送り、体調を整えたり、維持したりしてください。校長先生からのお願いです。

 

さて、明日は、一年の半分、前期の最後の日です。私は、この時の流れの速さを今、大変強く感じています。

皆さんは、「光陰矢の如し」という諺を知っていますか。「月日の過ぎていくのは、飛ぶ矢のように速い。」という意味の諺です。私はこれを「本当にそうだな」と実感しますが、皆さんはどうでしょうか。

実は、歳を取れば取るほど、時が早く過ぎると感じられるようになると言われています。ですから、まだ年端のいかない皆さんと私の、この時間の流れの速さに対する感覚は違うかもしれません。

ではなぜ、歳を取れば取るほど、時が速く過ぎると感じられるのか、ということなのですが、いくつかの説の中の一つに、大人に比べて子供の頃は、様々なことに初めて出合ったり、興味をもったりして、思い出や経験の詰まった毎日を過ごすからだというものがあります。それから、年を重ねるごとに経験が増え、知っていることが多くなると、記憶に残らない日が重なり、速く過ぎて行ってしまうように感じるというものもあって、確かに合点がいきます。

そう考えると、時間がゆっくり過ぎるということは、とても貴重なことのように思います。ですから、皆さんが前期、様々な思い出や経験がぎっしり詰まった時を過ごし、この半年はゆっくり過ぎたなあと感じていたとしたらよいなと思います。

前期の終了は、一つの大切な節目です。この節目の時期に、前期のあれこれを思い返してみてください。皆さんの心に残った出来事や初めて出合ったことなど、改めて見つめてみることで、皆さん自身の頑張りや成長が分かるかもしれません。そしてそれを胸に、後期も元気に明るく頑張って欲しいなと願っています。

 

23日には江南北小の皆さんと元気な姿で会えますように。

 

令和5年10月18日

江南北小学校 校長 清水愛子


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2023/10/13

運動会前日のお話

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 本校では、明日の運動会を控え、給食の時間にZoomによる校長講話を行いました。
 運動会を半日の実施にしたため、時間短縮もあり、開会式でする話を
事前に行っておこうというものです。

 新型コロナウイルスによる制限が解除されて初めての運動会。
 コロナで止めていた演目の何を戻して何は止めて、何を新しく導入するかなど、
職員が頭を悩ませながら、運動会をリニューアルしました。

 今回、表現を復活させました。
 子供たちは思った以上に表現を披露するのが楽しみなようです。
 
 また、応援合戦も復活させました。
 応援団の格好いい姿と全員の息の合った応援をお見せできると思います。

 「竹取物語」も復活させました。

 子供同士、親子、そして卒業生も交えて楽しみながら全力で戦います。
 これは、また見ごたえがあると思います。

 今回は、ご家族の方や地域の方にも制限なく応援していただけるようにしております。
 是非、多くのご声援をお願いします。

 明日江南北小のみんなが、元気に来てくれますように。

 本日私が話した内容は次のとおりです。

************************************

運動会に向けて

(10月13日給食時のZoom による放映での話の内容)

 

明日は、運動会です。

今回の運動会は、去年や一昨年の運動会とは違います。何が違うのでしょうか。

そうです。

ようやく新型コロナウイルスの感染予防の制限が解除され、

お家の方々や地域の方々、卒業生の人たちたくさんに応援してもらえる運動会に戻りました。

応援してもらえると、力がたくさん湧いてきますね。

 

今回のスローガンは「輝かせ!仲間と努力の結晶を!!」ですね。

みんなの頑張りが集まって、きらきら輝くようにという思いがこのスローガンに詰まっています。

一人一人の力を出し切って頑張ってもらいたいと思っています。

 

これから皆さんに、「力を出し切る」とはどのようなことなのかをお伝えします。よく聞いていてください。

 

力を出し切るために大事なことは、

一つ目、「決められたことを決められたようにやること」です。

運動会のすべての時間には、決められたやり方があります。

入場や退場の仕方、話の聞き方、応援の仕方、並び方、集まり方、役割の仕方など

それらを決められたとおりに、真面目に、誠実に、確実に行うことが、力を出し切ることになります。

 

もう一つ大事なことは

「人を思いやること」です。

運動会のすべての時間の中で、人がどう動き、どう感じているのかをよく捉え、あなたたち一人一人がしてあげられることを、してあげられる分だけしてください。

いつも近くに大人がいるわけではありません。小さな子も大きな子も、一人一人が自分と人のことを考え、自分にできることを進んでするということが、力を出し切ることになります。

 

運動会の時間は830分から1130分までのわずか3時間です。

その短い時間の中で、江南北小の全員が、自分がどんな風に行動したらよいのかを考えて、実際に行動に移せば、全員が「力を出し切る」ことになります。

 

あなたたち一人一人に、力があります。

その大きさはそれぞれでも、みんなに力があります。

どうか、その力を出し切って、見に来てくださる保護者の方に、見せてあげてください。

 

私は、皆さんのお家の人たちや地域の人たちに、皆さんがこんなに成長したことを見せて差し上げたい。

活動している立派な姿を見せて差し上げたい。

私が知っている皆さんの素敵なところを見せて差し上げたい。

 

そして「うちの子なかなかやるなあ」「近所の○○ちゃん頑張っているなあ」って思わせたいし、皆さんをたくさん褒めてもらいたい。

 

そんなみんなの頑張りが輝く運動会の実現を心から祈って、そして皆さんにお願いして、私の話を終わりにします。

 

明日、みんな元気に登校してください。待っています。 
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2023/09/26

9月26日実施 10月全校朝会でのお話

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 ウクライナではロシアとの戦争が終結せず、不安な日々が続いています。
 新型コロナウイルスの取扱いレベルは下がったものの、失われた3年は重く、
私たちの生活や考え方に好ましくない影響を及ぼしています。
 暗いことが目に見えるこの時に、やはり気張って明るく、楽しく暮らしていかないと
幸せにはなれないような気がいたします。
 コロナ禍の時には、大人の不安感がそのまま子供たちに影を落としているように見受けられることもありましたが、そのような中でも健気に明るくいてくれたのはほかでもない子供たちであったと思います。

 これからの教育には「ウェルビーイング」の考え方が欠かせないと言われています。
 「ウェルビーイング」とは、簡単に言うと心身ともによい状態のことを言います。
これを幸せと捉え、自分と相手と、周り全体の幸せな状態を継続していくことの価値を知り、努めていくことが重要です。

 この考え方を易しく子供たちに伝えたいと考え次のように話しました。

*************************************

9月26日 全校朝会でのお話

 

「幸せに気を付ける」…この言葉を皆さんは聞いたことがありますか。

では、「健康に気を付ける」という言葉はどうですか。よく耳にしますね。

実は日本に住む私たちが健康に気を付けるようになったのは、ここ100年くらいのことで、「健康に気を付ける」という考えは、歴史的にとても新しいものだそうです。

「幸せに気を付ける」はあまり聞いたこともなくて、なんだかしっくりこないけれど、とても大事な考え方ですので、皆さんにお勧めしたいと思って、これからお話します。

気を付けないと、「幸せ」でい続けることは簡単ではありません。

そして、「私もあなたも、みんなも幸せ」でないと、幸せとは言えません。

ですから、みんなで「幸せ」に気を付けなければ、幸せでい続けることはできないのです。「幸せ」でいることは難しいのです。

 

この幸せについて考える学問を「ウェルビーイング」と言います。

「ウェルビーイング」の研究では、次のことが明らかになっています。

幸せな人は…アイディアがあふれて、仕事が速い、成績がいい、親切で思いやりがある、感謝できる、やる気がある、自分の素敵さが分かっている、頑張り屋さん、健康で長生き等々。なんだか、よいことずくめです。

 

私たちはみな、幸せなるために生まれてきました。そして幸せに生きるとこんなにいいことがあると分かっているならば、幸せを目指さない手はありません。

 

普段の生活の中で、皆さんに是非、してもらいたいことがあります。それは、先ほどからお話しているように、「幸せに気を付けること」です。

例えば、「私が友達に言ってしまったことやしてしまったことは、私にとって『幸せ』なのだろうか。友達の『幸せ』を守ってあげられているのだろうか」と。

そうやって自分だけでなく人の幸せに思いを馳せることが、「ウェルビーイング」の実現した社会を作っていきます。

さあ皆さん、これからみんなで「幸せに気を付けて」いきましょう。


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2023/09/15

9月校長講話の聞き取り

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 本校では、「聞く力」「書く力」を伸ばすために、
4~6年生が校長が話した内容を聞いてメモをして、定型の文で表す、
「校長先生のお話を聞いて」という取組をしています。

 今回は今年度2回目でした。

 6月に行った第1回目よりも
決まった型の中で、自分の思いをよりよく表せるようになりました。

 「継続は力なり」
 毎月1回の取組ですが、地道に続けて、子供たちの力を高めてまいります。

 今回私が子供たちに話したのは、次の内容です。

************************************

九月校長講話  
「凡事徹底」

 これから、「当たり前のことを当たり前にやること」についてお話します。

「当たり前のことを当たり前にやること」を「凡事徹底」と言います。

もうずいぶん前のことになりますが、「お掃除の神様」と言われる方にご指導をいただき、ある小学校のトイレを掃除したことがあります。

まず驚いたのは、トイレ掃除をする時に、手袋もはめずに行うよう指示されたことでした。茶色く着色したお世辞にもきれいとは言えない便器を素手でやすりを用いて擦っていく作業は、取り掛かる際には随分と勇気がいりました。

しかし何とか堪えて作業を進めるうちに、便器はみるみる元の白さを取り戻していきました。

すると私の心に、不思議なことが起こりました。「汚いな。嫌だな。」という気持ちがなくなり、「もっときれいにしたい。もっともっと。」という意欲がわいてきたのです。これには自分でも本当に驚きました。

この経験から、「汚くするから『汚いもの』になる。『汚いもの』は汚くすることに罪を感じないから、さらに『汚いもの』になる。きれいに保っておけば『きれいなもの』なのだ。」という考えに行き着きました。

このトイレ掃除は、私にとって、「きれいなものをきれいに保っていくことが大事。」というような「当たり前のことを当たり前にやること」、つまり「凡事徹底」の大事さに気付く貴重な体験になりました。



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2023/08/30

夏休み修了 前期後半始まりの朝会でのお話

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長い夏休みが明けて、一足早く学校が始まりました。
賑わいを取り戻すと思いきや、この暑さの中の登校でみな疲れているのか、
「おはよう」の声があまり響きません。

朝会で「おはよう」と呼び掛けると、2回目にやっと元気な声が響きました。
まだまだ残暑が厳しく、体力的に辛い日々が続きますが、
なんとか乗り切っていきましょう。

本日の朝、私が子供たちに話したのは次の内容です。

********************************


江南北小学校の皆さん、おはようございます。

 

いよいよ前期後半が始まりました。

勉強に運動に、なかなかに忙しい日々が始まります。

皆さん、心と体はしっかり準備できていますか?

 

わたしからは、これから、みなさんに頑張って欲しいことをお伝えします。

心でよく聴いて、頭で考えてみてください。

 

先生たちは今年と来年、

「道徳」の研究を頑張ることにしました。

夏休み中、先生たちみんなでいろいろ考えて、

掲示物などを新しく作ってみたりしました。

気付いた人もいるかもしれません。

 

道徳は、自分はどんなふうに生きたらよいかを考えて、

自分自身が選んで決めて行動し、

お友達や家族、先生、地域の人など、

自分以外の人とよりよく生きるための元となる、心を豊かに育てる学習です。

 

生きることは選択、つまり選んで決めることの連続と言われます。

アメリカのある大学が調べたところ、

人はなんと1日に35000回も、選んで決めているそうです。

 

それにはもちろん、

朝ごはん、何食べようかな、何から食べようかなというようなちょっとしたものも

含まれますけれども、

お友達が困っていたり、忘れ物をしてしまったり、

お家の人との約束を守れなかったりなどという深刻な場面で

「どんなふうにするか」という選択もする訳です。

 

お友達が困って泣いている時に

知らないふりして通り過ぎるのか、それとも優しく声をかけるのか

宿題をお家に忘れてしまった時に

とぼけてしまうのか、それとも正直に先生に伝えて、明日必ず持ってきますというのか

お家の人との約束を守れなくて叱られた時に

逆に怒って泣いて反抗するのか、それとも素直に謝って次は気を付けると伝えるのか

 

この「どんなふうにするか」に、その人の「心の豊かさ」が表れます。

 

人は一人では生きられません。

周りの人と仲良く、協力しながら、

よりよく生きていくために大事な「心」を育てていくのが道徳です。

 

道徳の学習は、週1回の授業を始め、

学校生活のすべての時間に皆さんの心を豊かにするために行います。

先生たちもどうしたら道徳の学習がよりよくできるようになるのかをもっともっと研究していきます。

皆さんも、これから出合う様々なことに、心でたくさん感じて、頭をよく働かせて、身体をどんどんつかって、心を豊かにふくらませていってください。

 

校長先生の話はこれでおしまいです。


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2023/07/20

前期前半終了

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毎日猛暑が続きます。
あまりの暑さに、熱中症指数が高くなり、
外での活動を禁止するほどの日が幾日もありました。
以前に比べて、やはり気候が変わってきているのだなと実感します。

さて、明後日から40日間の夏休みに入ります。
新型コロナウイルスの感染予防対策が緩和されて初めての夏休みです。
様々なところに人が戻ってきています。

子供たちには、是非たくさんの直接体験をこの休み中にしてもらいたいと
考えています。

私が全校朝会で子供たちに話したのは次の内容です。

*************************:

明日から夏休みに入ります。
皆さんには、ぜひ夏休みには、普段できないことにチャレンジしたり、行かないところに行ったりして、たくさんの体験をしてほしいと思っています。
夏休みの期間中、皆さんの住む熊谷でもいくつかの興味深いイベントが開かれます。
まず、今日から土曜日にかけては、熊谷の駅の北側で「うちわ祭り」が行われます。
うちわ祭りは伝統のある行事で、地区ごとに大きな屋台や山車を出してお囃子の叩き合いをします。
なんと12もの屋台や山車が出るそうです。人が多く出て、町中がにぎやかになります。

 
そして8月12日には、荒川の河川敷で花火大会が行われるそうです。
新型コロナウイルスの関係で4年ぶりの開催です。
この花火大会は約1万発の花火を打ち上げる大きな花火大会です。
皆さんのおうちからも見えるかもしれませんね。

さらに8月16日には灯をともしたかごを川に流す、灯篭流しが星川で行われます。
熊谷は昭和20814日深夜、米軍によって太平洋戦争最後の空襲に襲われました。
たくさんの爆弾が空から降ってきて、町の3分の2が焼き尽くされ、266名もの人が亡くなりました。
特に星川付近の被害は大きく、暑くて星川に逃げて入った人が折り重なって亡くなるなど、悲惨の極みだったということです。
灯篭ながしは、戦争が終わった後、犠牲になった人々の霊を慰めるために始まりました。
今も戦争の悲惨さを忘れないために、毎年816日に行われています。

 
これから始まる40日間の長い夏休みを、自分の生活するこの地域を改めて知ってみるよい機会にしてもよいかもしれませんね。

 健やかで楽しく、意義のある夏休みを過ごしてください。


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