本校では毎月1回、校長が4~6年生の教室に出向き、話をして、
それを子供たちが聞き取って書くという取組を昨年度から続けています。
本日は、6年生に向けて話しました。
取り組んだ頃はなかなか書く形もまちまちで整わず、
内容も分かりにくいものが多くありましたが、
回数を重ねるうちに、形式も内容も整って、話の要旨をよく理解した
その子らしい文章で表せるようになってきました。
また、私の話す内容は、学校を挙げて推進している
子供たちの道徳性の向上に関するものとしています。
様々な角度から子供たちが生きていく上で必要な力を育めるように
今後も内容を厳選して行ってまいります。
今回私が話したのは、次の内容です。
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11月 校長講話 「秘密の友達」
今日は、「秘密の友達」についての話をします。
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばん大切なことは目に見えない。」
これは、サン=テグジュペリという人の書いた「星の王子様」という本に出てくる言葉です。
「いちばん大切なこと」ってなんでしょう。
私は、人を大事に想う、人の幸せを守ろうとする気持ちのことだと思うのです。
親として、子供として、友達として、仲間として、先生として、生徒として、または、通りすがりの人として。
そういう人を大事に想う、人の幸せを守ろうとする目に見えない想いを
少しの勇気をもって行動に表しませんか?
これから紹介する「秘密の友達」というのは、そういう取組です。
毎朝、一人、
「秘密の友達」を決めてみます。
それはできたら普段あまり話をしないとか、関わりのない人がいいでしょう。
今日はその人にも周りにも気づかれないように、その人を助ける「大親友」になります。
消しゴムを落としたら、さっと拾ってあげて、
何か分からないことがあったらそっと教えてあげて、
その人の好きそうなおかずを少しだけ多めによそってあげて、
発言をしているときにはうんうんと頷きながら聞いてあげて、
転んで怪我をしていたら走って小林先生のところに知らせに行ってあげて、
などなど。ほかにもたくさんありそうです。
その人を想う気持ち、その人の幸せを願う気持ちを込めて、あなたが行動するのです。
クラス全員が毎日誰かのために行動したら、幸せな人が多くなって、幸せな雰囲気が流れて、幸せがどんどんつながっていきます。
「秘密の友達」、是非やってみてください。